人間の日常生活範囲内に残された里山は、古くは薪や山菜を提供し、水源を守るなど、我々の生活には欠かせない資源でした。しかしながら、人間が手を加えることによって成立していた里山は、内包する竹林の侵食などによって、それまであった樹木が枯死させるなど林相を大きく変貌させ、生物の多様性が失われつつあります。
全国で一番の竹林面積(14,000ha)を所有する北九州市においても、ほとんどの竹林は放置されている状態となっています。そこで舟尾山(標高70.5m)の麓に広がる北九州学術・研究都市の区画整理事業後も残る緑地を中心に、森林への竹林の侵食の阻止及び里山の保全のために、大学生や北九州市民の参加により、試験的に竹林の間伐作業を行っています。
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