●目的 |
ここでは、街区及び地域開発に関する環境ラベリングツールであるCASBEE−街区/地域を用いて、北九州学術研究都市の第1期事業エリアに関する総合的な環境性能評価を実施し、学術研究都市の環境性能の特徴を明確にすることを目的としています。
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●CASBEE-街区/地域とは? |
単体の建築物を評価対象としているCASBEE(建築スケール)に対し、都心の再開発や一団地の開発にみられるような、複数の集団的建築物を含む街区や地域を評価対象とする拡張ツールの一つであり、建物が集まって新たに生まれる価値(個々の建物を対象としていては評価することのできない環境性能改善効果)を捉え、評価することを意図しています。
評価方法は、街区/地域スケールでの居住空間を設定し、この居住空間内部の環境性能:Qと、居住空間の外側に対する環境負荷:LRを測定し、環境性能効率BEE=Q/LRで指標化します。
具体的な評価項目に関しては、図1-2の通りです。
概要および評価結果の詳細に関しては、※添付ファイル1及び添付ファイル2に示しています。
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●評価結果(図1〜図3) |
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図1 環境品質性能:Qの評価結果
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図2 環境負荷低減性:LRの評価結果
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図3 総合環境性能の評価結果
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学研都市は、地域としてのサービス性能(Q-2)、地域社会への貢献(Q-3) 及び地域環境マネジメント(LR-3)が非常に高く、総合環境性能(BEE=2.17,5段階評価で上から2番目のAランク)も優れています。ただし、今回の評価はCASBEE-街区/地域の暫定版を用いて行っており、今後、最終版での再評価を実施する予定です。また、引き続き第1期事業エリアの評価の再検討を行うと共に、第2期事業エリアの評価も実施し、学研都市全体としての総合環境性能を明確にする予定です。
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